*CLEAR WARMTH CLEAR WARMTH-ALIVE-(2)【ツォンルー】 早足で向かったそこは、医療関連の特別室だった。 そこはあまり良い印象が無い。 科学部門にも関連している場所なせいか、白い清潔なベットやシーツでさえ、何故か薄汚く見える。将来や研究のためとは言っても、そこでは... 2021.02.15 *CLEAR WARMTH
*CLEAR WARMTH CLEAR WARMTH-ALIVE-(1)【ツォンルー】 ドクドクドクと何かが体を駆け巡っている。 それは体を循環する血液だったか、それとも鼓動だったか。 それとも――――また、予感? 嫌な予感はもうたくさんだ、そう思う。思うけれど、そういった胸騒ぎからはも... 2021.02.15 *CLEAR WARMTH
*CLEAR WARMTH CLEAR WARMTH(3)【ツォンルー】 俄か”社長”の顔に戻ったその口調に、ツォンは微笑んで「はい」と返す。それは揺らいだ心を固定させる大切な言葉で、その役割をしっかりと果たした。 もう、揺れはしない。 どんなに胸騒ぎがしようと、ルーファウスの本心が違おう... 2021.02.09 *CLEAR WARMTH
*CLEAR WARMTH CLEAR WARMTH(2)【ツォンルー】 ソファに腰を下ろしながらも上体は真横に反らされている―――その状態で、ツォンはルーファウスの要望に応える如く、口づけを繰り返していた。 とても不思議な関係だと思う。 だがそう思う反面、この日にこうして二人でいられる事... 2021.02.09 *CLEAR WARMTH
*CLEAR WARMTH CLEAR WARMTH(1)【ツォンルー】 胸騒ぎがしていた。 それは、もうずっと前からだったように思う。 確実なのは、セフィロスが敵という立場になって神羅から離れ、それを追うようになった頃にはもうこの予感があったという事。 しかし今日は、何でこんなにも... 2021.02.09 *CLEAR WARMTH
*CLEAR WARMTH CLEAR WARMTH<TOP>【ツォンルー】 インフォメーション ■SERIOUS●MORE LONG 厭な予感がする―――いかないでほしい。そう思うものの、神羅カンパニーの社長という立場から古代種の神殿にツォンを送りこむルーファウス。その前夜から神羅崩壊後にいたるまでの... 2021.02.09 *CLEAR WARMTH
*STRAY PIECE STRAY PIECE(70)【ツォンルー】 70:幸せの欠片を探し続けて 「普通通り仕事に励んでいます。最近はまたルードと良く飲みに行っているようですね。今日も行きつけのバーに行くだとかで」 「…そうか」 マリアの時と同じようにそう頷いたル... 2021.01.21 *STRAY PIECE
*STRAY PIECE STRAY PIECE(69)【ツォンルー】 69:格好悪いくらいが丁度良い カラン、そう音が鳴ってグラスが揺れる。 謹慎処分なんて餓鬼じゃあるまいし―――――、 そう思いながらグラスを揺らすその姿は、その店にとって相当久しぶりのも... 2021.01.21 *STRAY PIECE
*STRAY PIECE STRAY PIECE(68)【ツォンルー】 68:ピリオド 今、銃を発砲したら―――――ルーファウスは微塵も抵抗しないだろう。 何しろ自ら撃ち抜けと令する人なのだ、それは当然だろう。 そしてもしルーファウスごとあの男を撃ち抜けば、きっとあの... 2021.01.21 *STRAY PIECE
*STRAY PIECE STRAY PIECE(67)【ツォンルー】 67:軌道修正と最後の願い 「駄目――――!!やめて、サインなんかしないで!!」 ビクッ、として思わず万年筆が手から滑り落ちる。 それと同時に、ルーファウスの左手を握りこんでいた男の手がすっと離れ... 2021.01.08 *STRAY PIECE
*STRAY PIECE STRAY PIECE(66)【ツォンルー】 66:受け継がれた”遊び” 目の前がゆらりとしている。 その中でルーファウスは、かつてあの純血種が褒めた自分の狩猟の腕について思い返していた。 さすがですね、純血種はそう言っていたか。... 2021.01.08 *STRAY PIECE
*STRAY PIECE STRAY PIECE(65)【ツォンルー】 65:黒幕は誰だ? 走り続けたせいで息がぜえはあと切れていた。 それでも敵を追い詰めることが出来れば、息なんて絶えても良い。 そう思いながら走り続けて中庭にまで身を躍らすと、その広大な... 2021.01.08 *STRAY PIECE
*STRAY PIECE STRAY PIECE(64)【ツォンルー】 64:小さな手に引かれて 誰かに手を引かれている。 暗がりの中でルーファウスが理解したのはその感覚だった。 レノはあの金髪の男に向かっていったのだから、この手はレノの手ではない。勿論... 2021.01.03 *STRAY PIECE
*STRAY PIECE STRAY PIECE(63)【ツォンルー】 63:金髪の悪童 立食パーティである為に、恐ろしいほどの人垣が出来ている。 それなのにそこだけ奇異に感じたのは、そのテーブルにだけ“普通ではないもの”が置いてあったからだろう。 普通... 2021.01.03 *STRAY PIECE