STRAY PIECE*物語コメント【ツォンルー】

物語コメント

STRAY PIECE*物語コメント(2007/05/08~2008/01/01)

  

やっとこさ終えることができましたっ!くうっ!

最後までこの物語にお付き合い下さった方がいらっしゃいましたら、本当にどうもありがとうございました…!

非常に辛い感覚の物語ではありましたが、取り敢えず最後はハッピーエンドにしよう!という気持ちがあり、今回はこのようなラストになりましたが、如何でしたでしょうか??

事件があり、お互いが傷つき、それでも最後には相手が一番大切だと再確認する…この流れは感覚的に「HARDry~」と似ているような気が致します。

文章を書いている時分には「守護法」の雰囲気にも似ているかなあなんて思ったりもしたのですが、取り敢えず今回どうしても書きたかった…というよりも、この物語を書く契機となったものを考えると、やはりこの物語はこの物語なのかなあなんて思ったりします。

 
 
この物語の書き出しは2007年4月なのですが(UPは5月だけれど)その時期の私は、正直に言ってしまえば、これという物語の種が全く浮かばない時期でもありました。(泣)

そんな時、ある漫画を読んだのですよね!実は、今回の物語はその漫画を読んだことによって書き始めたものだったのであります。

今回の物語で書きたいと思ったのは「子供が出来る」というその点でした。

少女漫画やドラマなどでは良くあるパターンかもしれないですが、こと二次創作のボーイズラブとなると縁遠いと申しますか、あんまり考えなかったなあと。

というのも、ボーイズラブに於いて女性キャラが台頭しすぎるというのもまずそれ程無いと思うのですよね。

恐らくタブーに近いものではないかと…その上子供まで出来てしまった日にはかなり厭嫌感を抱かれるのではないかと思ったのですが、敢えてそれを書きたかったのですよね…!

で、そういう物語を書こうと思った時に、すぐにそれを無かったことにはしたくないという気持ちがありまして、ツォンさんには身を固める覚悟をして頂きましたっ。よくよく考えるとできちゃった結婚…ううむ。(唸)

それともう一つ、今回の物語ではルー様が神羅の血を継いでいないという設定になっていましたが、実はこれも、書きたいことの一つでした。というより、消化したいものの一つと言いますか…はい。

 

すみません、ちょっと脱線をば!(笑)

もしかしたら以前どこかで書いたかもしれないのですが、実はかなり昔に、ツォンルーの長編というのを書き進めていたのですよね。

その長編はUPされていない物語です。ずっとPCの中に置いてあって、今もあるのだけれど、続きには手も付けず…という状態です。

私はこの長編について、どうしても続きが書けないんだけれども捨てたくは無いという気持ちを持っていまして、どういう形でも良いから消化したいなあとずっと思ってきました。

そこで、分散して消化するということを始めたのですよね!

その一つが現在続きものとなっているザックラの「404」だったりします。

どの部分がそれかというのは、まだ終わっていないのでこの場では控えておこうかなあと思いますが、とにかく一つは「404」に移行し、もう一つは今回の「STRAY~」に移行しました。そしてSTRAY~に移行したのが父親設定だったのですよね!

そんなわけですから、STRAY~が無事終わったことは個人的にとても嬉しいなあと思っています♪

 
 
かなり脱線してしまいましたが(笑)今回の物語には色々とオリキャラが出て参りました。

一番重要だったのはいわずと知れたマリアなのですが、彼女は基本的にルーファウスと同じ痛みを抱いているという感覚になっています。

それぞれの境遇は違うし、求めている人も違うのだけれど、同じように救われることを願っている。そしてそれを手に入れられないから何かで埋め合わせている。

恐らく気づかずにこういう状況に陥っているということは普通にもあることなのだと思います。

だからそれに気づくことがまず大事で、気づいたらそれを修正することが大事なのだと…しかしそれをするには勇気が要る。

その勇気を出すためには、一時的であっても満たしてくれたものを失わなければならない…本当に厳しいことだと思うけれども、それを乗り越えてこそ成長があるのではないかなあと自分で書きながらも思っておりましたっ。

だから、それぞれのラストは成長の証だと考えています!

 

マリアの欲しかったものは、これは分かりづらかったかもしれませんが、母親からの愛情だったのですよね。だから最後は母親と暮らしていて、代用になっていたツォンとも仕事とも離れている。

で、レノは玉砕をして元のように戻っている。でもレノの場合は途中でルードが指摘したような「本気になった状態」が尚続いているからツォンさんへの敵対は忘れていないという…それでも酒を飲むのは、ルーファウスとの関係が終わったことと、自分はやれるだけやったのだということの証明であります。

そして最後にルー様とツォンさんですが、ルー様の場合は最後になって突然自発的になっているように感じられるけど(笑)それはあくまで膝を抱える癖が直ったからという気持ちで書いておりますっ。

許せないとか裏切られたとか、そういう気持ちをずっと持っていたけれど、それは結局相手との関係が成り立っているからこその問題なのだと思うのですよね。

だから最後にルー様がただ「好きだ」というある意味では一方的な感情を口にしたのは、ツォンとの関係がどういうものであっても自分は取り敢えずこうなんだ、という意思を表しているわけでありますっ。

それはもうプライドとか誇りとかで保っている表装のルーファウス神羅という存在ではなくて、あくまでルー様個人の意見なのですよね。

 

因みに、これは文章の中に盛り込めることをしませんでしたが、ルー様が膝を抱える癖を直せたのは、やはりツォンさんのおかげだという…個人的にはそういう理解になっております!

辛いことばかりだったけれど、それでもツォンさんがいなければそういう事態すら起きなかったわけで、結局ツォンさんがいたからこそルー様はその事態を乗り越えることができた…要するに要因的な部分でツォンさんがウェイトを占めているから、相対する結果もツォンさんありきだということなのですよね!

だからルー様の中では、ツォンさんはあの癖を直してくれた…つまり約束は守られたという感じになっております。

 

文章に書かなければ分からないような事柄をコメントで書いて申し訳ないですが(泣)そんな具合でありますっ。
 

「幸せ」というものを語る際にもっとストレートに進む方が好かれるのだろうなあとは思うのですが、個人的には苦しみを乗り越えた後に訪れる幸せという方が好きなのですよね♪っていうかもう趣味!?

そんなわけで、長々続いたSTRAY PIECEでしたが、ここまでお読み下さった方がいらっしゃいましたら心より感謝です!

 

再アップ後コメント(2021/01/20)

「STRAY PIECE」」を最後までお読みくださったみなさまへ、ありがとうございました!

この「STRAY PIECE」という物語は、私がDEEPZ MODEで書いたもののなかでもお気に入りの一つです。

二次創作では恋愛主体の話が多くなるのが通常だと思うのですが、この物語では事件が描けたので、それがとても楽しかったんですよね♪

本当はもっと後でUPしようと思っていましたが、DEEPZ MODE小説の再アップ作業についていつ挫折するかわからんな…と考え、好きな物語こそ先にUPすることにしました。

この物語は、リアタイ時、ブロックごとの連載形式でUPしていまして、それでも完結までに約1年かかった作品です。

今回の再UPではサクサクいけるかな?と思いましたが、思い入れがある作品だけにあれこれいじったら、思ったより時間がかかってしまいました。

 

自分でもひさびさに読み返しましたが、ツォンルーにもかかわらず、レノをかっこよく書こう!という意思がひしひしと感じられましたね…ツォンルーなのにすみません(謝)

というか…ツォンルーなのにツォンルーの濡れ場がない!レノルーはエロシーンがそれなりにあるのに!と思ってビックリしてしまいました。自分で描いたのに…!

この当時はレノ関連CPがすごく人気で、自分のなかでもレノは書きたいことを書きやすいキャラということもあって、彼に関してはノリノリで書いていた記憶があります。

そういう風潮のなかで、自分のなかのレノが確立していき、そのあとに書いたのが「STRAY PIECE」だったと思います。

この「STRAY PIECE」より以前に、「HARDry TRICK」というツォンルー小説を連載していたのですが、実はそちらもレノルー要素があり、且つ、レノのほうがツォンさんより男気がありました。

ただ、感情的に重厚感がある物語をかこうとすると、やはりツォンルーというCPが適しているなあという感覚がありまして…だからどうしてもツォンルーはこういう重苦しい話が多くなってしまうんですよね。でもそれがたまらなく好きなんです…もはや趣味!

 

2020年の再燃後、自分の過去作品やほかの作家さんのツォンルーなどに触れましたが、やはりツォンルーは重厚かつしっとりが似合う素敵なCPだなあと再確認しました。

そして、私が考えるルーファウス様像は、世間とはずいぶんとズレているらしいことにも気づきました。

無印とFF7Rでルー様が違うから差異を感じるのかな?とも思いましたが、どうやら、私が考えるルー様自体がちょっとおかしいようです(笑)

私の考えるルー様はどこか弱いようで、社長然とした雰囲気を目指そうと思っても弱さが透けてしまうというか…だからこの「STRAY PIECE」で書いたルー様は、自分のなかでけっこう理想形に近いルー様でした。

とても弱いけど、いざというときは決断できる。

社長然とすることもあるけれど、それは本来の自分を隠してプライドで包み込んだ偽りの自分なんだ、という。

 

DEEPZ MODEの物語は、作品によって設定が違うので、ルー様やツォンさんの性格もそのつど違います。そして、そのどれもが、「これもありだなあ」と思って書いたものです。なので、このキャラはこうあらねばならない!といったような気持ちは基本的にはあまりないです。

ただ、自分の創作したいもののベースに人間の弱さがあるので、どうしても雰囲気的にキャラが弱くなってしまう…!

というわけで、今度アップされる物語も、ひょっとしたら世間の一般的なルー様像やツォンさん像からはかけ離れているかもしれません。

そんな塩梅ですが、またツォンルーの物語をUPしていこうと思いますので、お付き合いいただけたら嬉しいです。

また、この「STRAY PIECE」という物語について、少しでも何か感じていただけましたら、とてもともて幸せです。

ありがとうございました!  

  

 

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