FF7ツォン×ルーファウスの長編小説「STRAY PIECE」専用のカテゴリです。
STRAY PIECE(70)【ツォンルー】
70:幸せの欠片を探し続けて
「普通通り仕事に励んでいます。最近はまたルードと良く飲みに行っているようですね。今日も行きつけのバーに行くだとかで」
「…そうか」
マリアの時と同じようにそう頷いたル...
STRAY PIECE(69)【ツォンルー】
69:格好悪いくらいが丁度良い
カラン、そう音が鳴ってグラスが揺れる。
謹慎処分なんて餓鬼じゃあるまいし―――――、
そう思いながらグラスを揺らすその姿は、その店にとって相当久しぶりのも...
STRAY PIECE(68)【ツォンルー】
68:ピリオド
今、銃を発砲したら―――――ルーファウスは微塵も抵抗しないだろう。
何しろ自ら撃ち抜けと令する人なのだ、それは当然だろう。
そしてもしルーファウスごとあの男を撃ち抜けば、きっとあの...
STRAY PIECE(67)【ツォンルー】
67:軌道修正と最後の願い
「駄目――――!!やめて、サインなんかしないで!!」
ビクッ、として思わず万年筆が手から滑り落ちる。
それと同時に、ルーファウスの左手を握りこんでいた男の手がすっと離れ...
STRAY PIECE(66)【ツォンルー】
66:受け継がれた”遊び”
目の前がゆらりとしている。
その中でルーファウスは、かつてあの純血種が褒めた自分の狩猟の腕について思い返していた。
さすがですね、純血種はそう言っていたか。...
STRAY PIECE(65)【ツォンルー】
65:黒幕は誰だ?
走り続けたせいで息がぜえはあと切れていた。
それでも敵を追い詰めることが出来れば、息なんて絶えても良い。
そう思いながら走り続けて中庭にまで身を躍らすと、その広大な...
STRAY PIECE(64)【ツォンルー】
64:小さな手に引かれて
誰かに手を引かれている。
暗がりの中でルーファウスが理解したのはその感覚だった。
レノはあの金髪の男に向かっていったのだから、この手はレノの手ではない。勿論...
STRAY PIECE(63)【ツォンルー】
63:金髪の悪童
立食パーティである為に、恐ろしいほどの人垣が出来ている。
それなのにそこだけ奇異に感じたのは、そのテーブルにだけ“普通ではないもの”が置いてあったからだろう。
普通...
STRAY PIECE(62)【ツォンルー】
62:情報共有
「何てことをしたんだ!分かってるのか、お前は“身辺”警護なんだぞ!今回の件は確かに個人的な依頼だったかもしれないが、内容としては任務のそれに匹敵しているんだ。そのくらい分かるだろ...
STRAY PIECE(61)【ツォンルー】
61:焦燥と遭遇と
会場は俄かざわめいていた。
先ほど響いた破壊音が問題だったのだろう、VIP達は顔をしかめながら口々に何かを囁きあっている。
そんな不穏な雰囲気を払拭すべくプレジデ...
STRAY PIECE(60)【ツォンルー】
60:潜入
「すみません、マダム」
眼前のメイドが申し訳なさそうにそう言って頭を下げてくるのを、マリアは悠然と笑いながら躱す。
マダムなどと呼ばれる身分ではないのだが、此処はそれを貫き通...
STRAY PIECE(59)【ツォンルー】
59:不審な音
ほんの一瞬だった。
ツォンの姿を見たような気がしたのはほんの一瞬のことで、それはすぐさま姿を消してしまったものである。
しかしそれでもレノがその曖昧な視覚情報を元にツォン...
STRAY PIECE(58)【ツォンルー】
58:レノの離席
そんなことをつらつら考えながら適当に会話をしていたレノの前で、パティシエとドクターがふっと動きを変えた。
二人は純血種の耳元で何かを囁くと、小さく礼をし、ルーファウスとレノに対しても同じように会...
STRAY PIECE(57)【ツォンルー】
57:純血種とパティシエとドクターと
バットタイミングだ、そう思って振り返った先にいたのは例の純血種の男で、彼は一際ぴしりとしたタキシードに身を固め爽やかな笑顔を浮かべていた。
「ルーファウスさん、お久しぶりです...