FF7ルード×レノの長編小説「Seventh bridge -すてられたものがたり-」専用のカテゴリです。
Seventh bridge -すてられたものがたり-(23)【ルドレノ】
Seventh bridge -すてられたものがたり-
処刑の場とされたのは、ある公園の中の広場のようになったスペースだった。
人が死んだその後だというのに、その場所には歓喜の声を上げる人々が大勢おり、更には酒盛りまで始める輩がいたもの...
Seventh bridge -すてられたものがたり-(22)【ルドレノ】
Seventh bridge -すてられたものがたり-
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その日、ある施設が爆破被害を受けた。
これで四度目の爆破だが、警察機構が崩壊しているがためにこの捜査を行う機関がなく、臨時の組織がそれを調べていたものである。その臨時の組織...
Seventh bridge -すてられたものがたり-(21)【ルドレノ】
Seventh bridge -すてられたものがたり-
「――――飲みなおそうぜ、ルード」
レノはルードから体を離すと、テーブルの足を進ませ、そうしてルードのグラスを手にする。そこになみなみと原液のアルコールを注ぎ、飲めよ、とルードに差...
Seventh bridge -すてられたものがたり-(20)【ルドレノ】
Seventh bridge -すてられたものがたり-
シャワーを浴び終えてバスルームから出てきたレノは、こざっぱりした調子で男に礼を言い暫定的な“家”へと帰っていった。
その途中、どこかで食糧調達をしようということになり、男に教えてもら...
Seventh bridge -すてられたものがたり-(19)【ルドレノ】
Seventh bridge -すてられたものがたり-
「医療制度が出来たらさ…法の下に人殺しが出来るんだって。生きてる資格が無い奴だから実験台にできて一石二鳥なんだって。お偉いさんはそう言うんだよ。必死にさ、すっごく必死に本気で戦ってる...
Seventh bridge -すてられたものがたり-(18)【ルドレノ】
Seventh bridge -すてられたものがたり-
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目が覚めたとき、そこは見知らぬ場所だった。
身を寄せていた老翁の家でもないし、逃げ出してきた車の中でもないし、無論自宅でもない。辺りを見回して取り敢えず分かったことは、...
Seventh bridge -すてられたものがたり-(17)【ルドレノ】
Seventh bridge -すてられたものがたり-
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それを聞いたのは、なけなしの硬貨で水を買ったときだった。
薄ぼんやりとしたよろずの雑貨店には、その店と同様に時代錯誤の品が並んでいる。陳列も上手くはなく、どこか雑然とした印...
Seventh bridge -すてられたものがたり-(16)【ルドレノ】
Seventh bridge -すてられたものがたり-
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俺は見慣れないトラックに目を細めてた。
どんどんとこっちに近づいてくるトラックに、俺はただただ立ちんぼ。普通だったらさっさと隠れるんだろうけど、どうしてかそんな気になれなか...
Seventh bridge -すてられたものがたり-(15)【ルドレノ】
Seventh bridge -すてられたものがたり-
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監視の部屋で俺は、ツォンさんから受け取ったメッセージをひたすら繰り返していた。繰り返さなければ忘れてしまいそうだったからだ。
ツォンさんがあんな方法でメッセージをくれたのは、...
Seventh bridge -すてられたものがたり-(14)【ルドレノ】
Seventh bridge -すてられたものがたり-
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「お前には今日から監視つきの生活を送ってもらう。雑談も一切無用。良いな」
ツォンさんにそう言われて、俺の監視生活はスタートした。
一体、数時間前まで誰がこんなことを想像でき...
Seventh bridge -すてられたものがたり-(13)【ルドレノ】
Seventh bridge -すてられたものがたり-
世の中は激動していた。
いや、訂正。“俺の中の”世の中は激動してた。
目の前には見事なほどの畑が広がってて、空気も綺麗で、もう言うことないって感じ。だけどこの風景からは分からないこと...
Seventh bridge -すてられたものがたり-(12)【ルドレノ】
Seventh bridge -すてられたものがたり-
どうか―――――――――――幸せに。
「…幸せって何なんですかね」
「どうした、いきなり?」
俺の突拍子の無い言葉に、ツォンさんは苦笑しながらそう切り替えした。
確かにな、突然そん...
Seventh bridge -すてられたものがたり-(11)【ルドレノ】
Seventh bridge -すてられたものがたり-
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とうとう来たのか。
俺はそのニュースを知って咄嗟にそう思ってた。
テレビのないジッチャンの家での暮らしで、俺がそのニュースを知ったのは恐ろしいほどの奇跡だったんだろう。
その...
Seventh bridge -すてられたものがたり-(10)【ルドレノ】
Seventh bridge -すてられたものがたり-
「…脱線して悪かった。本題に戻ろうか」
「ツォンさん。…でも」
「感傷に浸るのは、レノと再会してからにしよう。その後の行動こそ、きっと秤にかけられる」
「え?」
俺が首を傾げると、ツ...