ザックラ

*GLOWFLY

GLOWFLY(19)【ザックラ】

真実の選択肢:19    しかしそんな瓶底オヤジも、暫くするとすっと床に視線を落として、ザックスと同じようにある事実を話し始めた。それは瓶底オヤジの過去であり、今迄一緒に住んでいてもザックスには語られなかった真実の記憶である。...
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GLOWFLY(18)【ザックラ】

真実の選択肢:18      手の中にあるドラッグを見詰める。 残りは、僅か。 このドラッグを勧めてきたあの男のことを考えると、沸騰するような怒りが沸き出てきて、思わずそのドラッグを粉々に砕いてしまおうかと思...
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GLOWFLY(17)【ザックラ】

神羅の影:17    しかしそれでも、故郷と聞いて晴れやかになれるザックスではなかった。 それは別段、飛び出してきた過去があるからとかそう言うことではない。そうじゃなくて、この前の瓶底オヤジの言葉を思い出すからである。 ...
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GLOWFLY(16)【ザックラ】

神羅の影:16    ふっと、目が覚めた。 ああ―――――――まただ。 またあの昔の記憶だ…確か前もそうだった。あのドラッグを飲んだその後、夢を見るかのように昔の記憶が蘇ったのだ。今日も、それと同じことが起きている...
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GLOWFLY(15)【ザックラ】

神羅の影:15    そういった三人の空間は何度となく重ねられ、ザックスが思っていたような空間の維持は滞りなく守られていった。 三人は、共に話をし、共に笑う。 そこには、英雄という肩書きやソルジャーという地位、そし...
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GLOWFLY(14)【ザックラ】

神羅の影:14     はあ、はあ…―――――息が、切れる。 家までを走って帰ったザックスは、いつもだったら瓶底オヤジにクラウドのことを聞くというのにそれすらせずに、バタンとドアを跳ね開けて二階へと駆け上がっていっ...
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GLOWFLY(13)【ザックラ】

神羅の影:13   男はかなり泥酔しているらしく、顔は真っ赤に染まり、その口元からはアルコールの匂いがプンプンとしている。 「何だよ、テメエ…やろうってのか?」 「ああ、それが良いならそれでも良いぜ」 「あん...
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GLOWFLY(12)【ザックラ】

神羅の影:12   壁の修理が終わった後、その他の手伝いを幾つかしたザックスは、二階に上がってクラウドと向き合った。 先ほど瓶底オヤジと話したことを思い出すと、そうだ、クラウドは話せなくても此処にいるのだから、とそう思う...
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GLOWFLY(11)【ザックラ】

神羅の影:11   仕事の斡旋をしてくれている者は限られている。なんでも屋と称しているのだから大体の仕事はこなすものの、そのなんでも屋に仕事を斡旋してくれる者はそうそういない。 信頼性の問題もあるが、大体それほど大仰な仕...
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GLOWFLY(10)【ザックラ】

最大の任務:10   ゆっくりとクラウドの唇を捉えたザックスは、重ねるだけでは足りなくて、その唇を割って舌を忍ばせた。捕まえた舌先は、まるでザックスのそれを待っていたかのように深く絡まってくる。 最初はゆっくりとした動作...
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GLOWFLY(9)【ザックラ】

最大の任務:09   ふっと、眼を開けた。その瞬簡に視界に入り込んだのは、暗い部屋の、木製の天井だった。 それを理解したとき、ああ、今までのは夢だったんだ、とそう思った。そうだ、夢に決まっている。まるであの頃に返ったかの...
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GLOWFLY(8)【ザックラ】

最大の任務:08   当初はどこか弱々しくて頼りなさげな雰囲気だったクラウドも、会話を重ねていく内に段々とその雰囲気を変えていった。とはいえそれは慣れに違いなく、ザックス以外の人間の前では未だにおどおどとした様子を見せていたよ...
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GLOWFLY(7)【ザックラ】

最大の任務:07   セフィロスという人は、悪事を働く神羅に猜疑の目を向けており、いつもそれを気にしているようだった。 セフィロスにはセフィロスなりの正義があり、それはいつも正しい。その正しさに反する行為を働く神羅に自身...
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GLOWFLY(6)【ザックラ】

最大の任務:06   ようやく酒場から戻ったのは、午前を二時間ほど回った頃だった。 それはいつもより少し遅くて、さすがに瓶底オヤジも起きてはいなかった。こういう時の為にと秘密の場所に鍵を置いていることを思い出したザックス...
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