*STRAY PIECE

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STRAY PIECE(56)【ツォンルー】

56:パーティ開始    それはどうやらパーティの始まりを告げる鐘の音であるらしく、その音と同時に主賓であるプレジデント神羅が姿を現す。 その姿が見えた瞬間、会場からは当然のように大きな拍手がおこり、その場は俄か一体感...
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STRAY PIECE(54)【ツォンルー】

54:想いを果たすために        やっぱりな、思った通りだ。 レノはタークスの任務に戻りながらもそんな事を考えていた。 今しがたルーファウスの元で今日のパーティについて再確認などを行っていたが、...
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STRAY PIECE(55)【ツォンルー】

55:神羅邸にて        今夜、何かが起こる。 何の確証も無かったが、マリアはそれを感じていた。 ツォンがいつもと違う行動をする…つまりパーティなどというおよそ日常とはかけ離れた変則的な行動を取...
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STRAY PIECE(53)【ツォンルー】

53:前言撤回    バカだよなあ、とレノは自分に向けて呆れ笑いを浮かべた。 「多分、あの主任は何かしら情報を掴んでるんだと思う。それに引き換え俺は情報ゼロ。これってスゴイ不利だよな。でも、俺は悪党に好き勝手はさせない...
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STRAY PIECE(52)【ツォンルー】

52:来訪者    どうもツォンの事ばかりが頭を巡る。 命に勝るものなど無いと言うが、今のルーファウスに関して言えばそれは当てはまらない。 むしろこの憂鬱が晴れるならば命など差し出しても良いのではないかと思うくら...
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STRAY PIECE(51)【ツォンルー】

51:パーティ目前の憂鬱      プレジデント神羅主催の、恒例のパーティが開催される。 それは、その当日。 その日に休みを宛てていたツォンは、自宅ではなくマリアの部屋でその時間を待っていた。特別な理由があ...
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STRAY PIECE(50)【ツォンルー】

50:「おめでとう」    レノが戻ってきたのは、既に一時間は経過したあとのことだった。 レノが姿を消していた一時間、ルーファウスはほとほと困り果てていたものである。 両脇にいる女性が気を利かせてくれたおかげで話...
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STRAY PIECE(49)【ツォンルー】

49:レノの決意    「…分かんないな」 「え?」 「何でだよ。そこまで分かってるクセに、だったら何でツォンさんとの未来なんて選ぶんだよ。ツォンさんだってそうだ。本当にそれが分かってるなら、こんな結末…こんな結...
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STRAY PIECE(48)【ツォンルー】

48:死角がもたらした密談       好都合な席があってよかった、そうレノは口にした。 普通の客とはまるで違う雰囲気を醸し出しているレノは、マリアにとって不思議な存在であり、そして恐怖の対象でもある。 ...
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STRAY PIECE(47)【ツォンルー】

47:対面   カラン、と音がして店のドアが開いた。 そして、そのドアの向こうから女性が入ってくる。 それは紛れもなくCLUB ROSEのナンバーワンを誇る女性、マリアの姿だった。 マリアは真っ直ぐカウンタ...
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STRAY PIECE(46)【ツォンルー】

46:副社長の来店     その出来事の数日後、二人は食事をした。 それはミッドガルでも隠れた名店と言われる高級素材を駆使した美食の店である。 本当なら過去に行ったことのあるとても雰囲気の良い店に行きたいと...
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STRAY PIECE(45)【ツォンルー】

45:生じた”ズレ”        その日の深夜、ツォンは決心してルーファウスの元に向かった。 散々鳴った電話を無視したことに、どう説明すれば良いのかわかりもしなかったけれど。 それでも、ツォンは車を...
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STRAY PIECE(44)【ツォンルー】

44:ツォンが欲したもの   「おい、大丈夫か」 「…誰、あんた…放っておいてよ、私のことなんか…」 「そうは言っても――――」 面倒ごとは確かに遠慮したいが、放っておいてと言われて放っておくわけにもいか...
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STRAY PIECE(43)【ツォンルー】

43:ツォンが欲したもの   その約束当日、ツォンはプレジデント神羅のところまで出向き、書類にサインをしていたものである。それは主任昇格に関連する書類で、何かとフォーマットが用意されているらしかった。 『今日からお前...
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