*STRAY PIECE

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STRAY PIECE(28)【ツォンルー】

28:告白     その夜。 クラウンカフェでの一件がある以上危険だろうと思ったが、ルーファウスはそれでもレノを呼び出した。 いつものようにHOTEL VERRYの1022号室。 しかし少し考慮して、...
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STRAY PIECE(27)【ツォンルー】

27:秘密を知る者   珍しい――――こんなふうに話しかけてくるなんて。 店内にルーファウスのみしか客がいないせいだろうか、こんな事は初めてだとルーファウスは思う。 しかも、今しがたオーダーを取りに来たウェイター...
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STRAY PIECE(26)【ツォンルー】

26:クラウンカフェ       自分を捨てられたら、どんなに楽だろう。 自分ではない存在になってしまいたい。 そうすれば、こんな苦しみからは解放される。 この苦しみを味わわなくて済むのなら、他...
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STRAY PIECE(25)【ツォンルー】

25:HOTEL FIRST 305号室   「お…い、何だよこれ…!」 その内容を目にした瞬間、レノの表情は一気に険しくなる。 その変化にマスターは「どうしたんだよ」と心配げに問うたが、メールに釘付けのレノの耳...
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STRAY PIECE(24)【ツォンルー】

24:予想外の連絡       世の中には色んな記念日が存在する、だったら失恋も記念日にすれば良い。 そう、失恋DAYとか――――ネーミングセンスがなくて全く泣けてくるけれど。 「もう1杯よろしく」 ...
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STRAY PIECE(23)【ツォンルー】

23:皮肉な幸せ     プルルル… 電話が鳴る。 表示には、マリア、とある。 それを見た瞬間、ツォンはどうともいえない感情に取り憑かれ、その携帯電話を床に投げつけたい衝動にかられた。 が、すぐ...
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STRAY PIECE(22)【ツォンルー】

22:1022号室の記憶[3] ルーファウスが自ら言葉を発してくれたのは、そういう途切れ途切れの会話が数十分続いた後のことである。 天井をぼうっと見やったルーファウスは、副社長という荷物をすっかり背中から下ろして膝を抱えているよ...
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STRAY PIECE(21)【ツォンルー】

21:1022号室の記憶[2]    1022号室に入った二人は、シャワーを浴びるのを後回しにして、まずは小腹を満たすことにした。 適当なものをルームサービスでとり、それで小腹を満たす。そして食後の一服などを終えると、ようや...
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STRAY PIECE(20)【ツォンルー】

20:1022号室の記憶[1]      密だったスケジュールをこなして、やっと帰宅をしようと思ったのは、もう夜も11時を回ったときのことだったと思う。 社屋は既に消灯しており、タークス本部だけがぼんやりと明かりに包ま...
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STRAY PIECE(19)【ツォンルー】

19:雨音を聞きながら…      大切なものが手に入らなくて、膝を抱えている。 間違った選択をしすぎて、立ち止まっている。 それでも「明日」はやってくる――――そう、容赦無く。   病める時も、...
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STRAY PIECE(18)【ツォンルー】

18:不義の匂いが連れてきたもの      携帯電話のディスプレイにメール着信を知らせるアイコンを見つけたとき、ルーファウスはそれがツォンだと思った。だから、最初はどうしてもそれを見る気になれなかった。 あの日以来...
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STRAY PIECE(17)【ツォンルー】

17:本領発揮    「俺さー、本当は“こういう人間”なんだって。ツォンさんは俺の事を割り切り人間だって思ってるかもしれないけど、それは真っ赤な嘘。本当は割り切りたくなんてないんだよ。それが俺の本領ってヤツらしい」 「レ...
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STRAY PIECE(16)【ツォンルー】

16:呼び出し      無事任務遂行。 ある一部の指示以外は全て完璧に終わり、ツォンは夕暮れ時の神羅で業務報告書を書き込んでいた。先日までダウンしていたシステムはすっかり回復し、今ではパソコンから業務報告が出来る...
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STRAY PIECE(15)【ツォンルー】

15:エリートとロクデナシ    やがて二人は、一緒に暮らすようになった。 しかし何故か男は、入籍を拒んだ。 その事実はマリアの母を悲しませたが、それでも良いと彼女は頷いたものである。どうせ過去に拒否されているのだ...
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