■SERIOUS

ツォンルー

理想郷(2)【ツォンルー】

    いつもなら高待遇で一人部屋を陣取るルーファウスも、この時は二人だけだからとツインの部屋で過ごしていた。 ベットが二つ並んだその部屋は、さすがにそれなりの装飾がなされていたり、意味もない置物が置かれていたりしたが、...
ツォンルー

理想郷(1)【ツォンルー】

インフォメーション ■SERIOUS●SHORT 私はお前の為に全てを捨てられるのだろうか…。ルーファウスが失った理想郷とは。 理想郷:ツォン×ルーファウス   指先で、そっとなぞる輪郭線。 あの頃...
*CLEAR WARMTH

CLEAR WARMTH-WARM-(4)【ツォンルー】

    「え…社長、いないんですか?」 二日ほど過ぎてまた尋ねてきたイリーナは、ルーファウスがいないと聞いて驚いた顔をした。 ルーファウスに住まいを貸している、かつての取引先の男は、そうなんですよ、と少し心配そうな...
*CLEAR WARMTH

CLEAR WARMTH-WARM-(3)【ツォンルー】

    それは、白昼夢だった。 空白の中で、やっと果たした再会。 あの時の姿のままで、ツォンはそっと現れた。 もうそのスーツは着るな、そう言ってもそっと笑うだけの幻想。 それでも、その人はかつてそうして...
*CLEAR WARMTH

CLEAR WARMTH-WARM-(2)【ツォンルー】

    イリーナが帰った後。 部屋で独りきりになったルーファウスは、何となくイリーナが最後に放った言葉を思い出していた。 忘れられない―――――確か彼女はそう言っていた。 そういえば、かつて自分もそんな言葉を...
*CLEAR WARMTH

CLEAR WARMTH-WARM-(1)【ツォンルー】

    栄光と名誉―――――それは一体、何の為のものだったのだろうか。 今此処に残るもの、それはあのとき感じた生暖かい体温。閉じられた目を見て、とても空虚になったのを覚えている。 彼が望むことはわかっていた。 ...
セフィクラ

不言不実行(3)【セフィクラ】

    クラウドはセフィロスに言われた通り、その日の出来事をザックスには告げずにいた。 だからその後ザックスに「あの日はあの後、帰ったのか」と聞かれたときも「帰ったよ」とだけ答えたものである。 ザックスはそれを特に...
セフィクラ

不言不実行(2)【セフィクラ】

  「ちっ…!」 セフィロスの舌打ちが聞こえる。 それから何が何だか分からない内にクラウドの身体は力強く引っ張られた。 「わっ!」 ぎゅっ…! ―――――何だ何だ何だ!? そう思ったのも束の間、ク...
セフィクラ

不言不実行(1)【セフィクラ】

インフォメーション ■SERIOUS●MEDIUM ザク部屋に遊びにいったクラ。そこにセフィが来て…。 不言不実行:セフィロス×クラウド   つかず離れずの距離、そういうものは存在する。思えばこれは、後悔から...
物語コメント

Frail Cage*物語コメント【ヴィンクラ】

  Frail Cage*物語コメント(2002/12/09) 連載期間:2002/06/22~2002/12/10 *** とうとうFrail Cageも終了することができました。何だか感激している自分がおります...
*Frail Cage

Frail Cage(24)【ヴィンクラ】

24:太陽の影        ガシャン。 そう音がして、籠は閉まる。 そしてその籠は、不要になった心の掃き溜めへと追いやられ、いつしか息を失う。   鳥籠は、もうどこにも無い。   ...
*Frail Cage

Frail Cage(23)【ヴィンクラ】

23:約束の意      朝になり、何か騒々しいと思ったら、その原因はクラウドだった。 ヴィンセントが仲間たちと朝の挨拶を交わし、出かける準備もすべて整ったという頃になっても、クラウドは部屋から出て来なかったのだ。...
*CLEAR WARMTH

CLEAR WARMTH-ALIVE-(5)【ツォンルー】

    ツォンの腕は、そっとルーファウスの体を抱き寄せ、それをすっぽりと胸に包み込んだ。まるで抵抗の無い軽い体は、その胸の中で規則的な鼓動をしている。 「……私が死んでも、この神羅には数え切れないほどの社員達がいます。貴...
*CLEAR WARMTH

CLEAR WARMTH-ALIVE-(4)【ツォンルー】

    その夜、ルーファウスはいつかの胸騒ぎに襲われていた。 それは徐々に強くなり、実際に胸が痛くなった。此処最近ではそれは普通に起こることだったが、それにしてもその日は本当に酷い感覚だった。 まるで――――、、 ...
タイトルとURLをコピーしました