ファン小説

セフィクラ

不言不実行(3)【セフィクラ】

    クラウドはセフィロスに言われた通り、その日の出来事をザックスには告げずにいた。 だからその後ザックスに「あの日はあの後、帰ったのか」と聞かれたときも「帰ったよ」とだけ答えたものである。 ザックスはそれを特に...
セフィクラ

不言不実行(2)【セフィクラ】

  「ちっ…!」 セフィロスの舌打ちが聞こえる。 それから何が何だか分からない内にクラウドの身体は力強く引っ張られた。 「わっ!」 ぎゅっ…! ―――――何だ何だ何だ!? そう思ったのも束の間、ク...
セフィクラ

不言不実行(1)【セフィクラ】

インフォメーション ■SERIOUS●MEDIUM ザク部屋に遊びにいったクラ。そこにセフィが来て…。 不言不実行:セフィロス×クラウド   つかず離れずの距離、そういうものは存在する。思えばこれは、後悔から...
物語コメント

Frail Cage*物語コメント【ヴィンクラ】

  Frail Cage*物語コメント(2002/12/09) 連載期間:2002/06/22~2002/12/10 *** とうとうFrail Cageも終了することができました。何だか感激している自分がおります...
*Frail Cage

Frail Cage(24)【ヴィンクラ】

24:太陽の影        ガシャン。 そう音がして、籠は閉まる。 そしてその籠は、不要になった心の掃き溜めへと追いやられ、いつしか息を失う。   鳥籠は、もうどこにも無い。   ...
*Frail Cage

Frail Cage(23)【ヴィンクラ】

23:約束の意      朝になり、何か騒々しいと思ったら、その原因はクラウドだった。 ヴィンセントが仲間たちと朝の挨拶を交わし、出かける準備もすべて整ったという頃になっても、クラウドは部屋から出て来なかったのだ。...
*CLEAR WARMTH

CLEAR WARMTH-ALIVE-(5)【ツォンルー】

    ツォンの腕は、そっとルーファウスの体を抱き寄せ、それをすっぽりと胸に包み込んだ。まるで抵抗の無い軽い体は、その胸の中で規則的な鼓動をしている。 「……私が死んでも、この神羅には数え切れないほどの社員達がいます。貴...
*CLEAR WARMTH

CLEAR WARMTH-ALIVE-(4)【ツォンルー】

    その夜、ルーファウスはいつかの胸騒ぎに襲われていた。 それは徐々に強くなり、実際に胸が痛くなった。此処最近ではそれは普通に起こることだったが、それにしてもその日は本当に酷い感覚だった。 まるで――――、、 ...
*CLEAR WARMTH

CLEAR WARMTH-ALIVE-(3)【ツォンルー】

    目の前には白い部屋が広がっていて、異臭が漂っている。 ツォンの体に流れ込む液体は、臓器を保つための栄養分、たんぱく質だと医者は言っていた。それを見つめながら、こんなもので命を繋いでいるツォンが、とてもとても強く思...
*CLEAR WARMTH

CLEAR WARMTH-ALIVE-(2)【ツォンルー】

    早足で向かったそこは、医療関連の特別室だった。 そこはあまり良い印象が無い。 科学部門にも関連している場所なせいか、白い清潔なベットやシーツでさえ、何故か薄汚く見える。将来や研究のためとは言っても、そこでは...
*CLEAR WARMTH

CLEAR WARMTH-ALIVE-(1)【ツォンルー】

    ドクドクドクと何かが体を駆け巡っている。 それは体を循環する血液だったか、それとも鼓動だったか。 それとも――――また、予感? 嫌な予感はもうたくさんだ、そう思う。思うけれど、そういった胸騒ぎからはも...
*Frail Cage

Frail Cage(22)【ヴィンクラ】

22:雲隠の月      “なあ、ヴィンセント。夜は同じ部屋で良いよな?” ―――――悪いが、遠慮する。   “買出しだって。一緒に行こう” ―――――誰か他の奴を連れていけばいい。   ...
*Frail Cage

Frail Cage(21)【ヴィンクラ】

21:繰返の夜      それを、受け入れること。 それは約束。 だから―――――破ってはいけない。       「たまには、前のようにどこか別の場所に行かないか?」 「ああ、そ...
*CLEAR WARMTH

CLEAR WARMTH(3)【ツォンルー】

  俄か”社長”の顔に戻ったその口調に、ツォンは微笑んで「はい」と返す。それは揺らいだ心を固定させる大切な言葉で、その役割をしっかりと果たした。 もう、揺れはしない。 どんなに胸騒ぎがしようと、ルーファウスの本心が違おう...
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