■SWEET

*STRAY PIECE

STRAY PIECE(36)【ツォンルー】

36:嗚咽のなかで       優しくて、頭が良くて、エリートの兄。 時折妙に見下されているような気がして怖いこともあったけれど、そんな兄が好きだった。 “お前、兄貴の事好きだったじゃん。エリートのあ...
*STRAY PIECE

STRAY PIECE(35)【ツォンルー】

35:与えられた真実       あのざわめきは―――――今でも、忘れられない。 まるで気が遠のいていくような、そんな、ざわめき。       ある人物の葬式の日程が記された、謎の書...
*STRAY PIECE

STRAY PIECE(34)【ツォンルー】

34:何者でもない存在       尾行されているようだから、暫く様子を見よう。 そう切り出したのはルーファウスの方だった。 自分が切り出したくせに寂しいと感じて携帯に手を伸ばしそうになったときには、...
*STRAY PIECE

STRAY PIECE(33)【ツォンルー】

33:それぞれの葛藤       明かりもつけず暗いままの部屋で、マリアは床にじっと座り込んでいた。 先ほどから気持ちが悪くて仕方がない。体調が悪い。そんな中でふと頭に浮かんだのは、あの薬のことだった。 ...
*STRAY PIECE

STRAY PIECE(32)【ツォンルー】

32:譲れない気持ち   「私にはお前とルーファウス様が懇意になった経緯など分からない。しかし、現状懇意であることは分かっている。お前はもしかすると――――私とルーファウス様の過去も知っているのかもしれないな。いや、それどこ...
*STRAY PIECE

STRAY PIECE(31)【ツォンルー】

31:武器にするにしても、敵に回すとしても   「…レノ?」 聞き覚えのある声、今は聞きたくないとすら思ってしまうその声。 それは、ツォンのものだった。 「何をしているんだ、こんなところで。今日は非番じゃな...
*STRAY PIECE

STRAY PIECE(30)【ツォンルー】

30:変化した評価   ”赤い髪の、ひょろっとした男”。 ツォンはその言葉にハッとし、マスターを凝視した。 それがマスターには大ごとのように感じられたのか、「やはりそいつも悪い輩なのか」とほぼ断定的に口にする。 ...
*STRAY PIECE

STRAY PIECE(29)【ツォンルー】

29:マスターの情報       「いらっしゃい、今日は何にするかい?」 人の良さそうな声にそう問われ、ツォンは躊躇いながらも適当なカクテルの名を口にした。 今日はさすがにstolen heartはや...
*STRAY PIECE

STRAY PIECE(28)【ツォンルー】

28:告白     その夜。 クラウンカフェでの一件がある以上危険だろうと思ったが、ルーファウスはそれでもレノを呼び出した。 いつものようにHOTEL VERRYの1022号室。 しかし少し考慮して、...
*STRAY PIECE

STRAY PIECE(27)【ツォンルー】

27:秘密を知る者   珍しい――――こんなふうに話しかけてくるなんて。 店内にルーファウスのみしか客がいないせいだろうか、こんな事は初めてだとルーファウスは思う。 しかも、今しがたオーダーを取りに来たウェイター...
*STRAY PIECE

STRAY PIECE(26)【ツォンルー】

26:クラウンカフェ       自分を捨てられたら、どんなに楽だろう。 自分ではない存在になってしまいたい。 そうすれば、こんな苦しみからは解放される。 この苦しみを味わわなくて済むのなら、他...
セフィザ

DILLBACK【セフィザ】

インフォメーション ■SWEET●SHORT 「セフィロスは良いよなあ」それがいつも俺の口癖で。 DILLBACK:セフィロス×ザックス   「あ~あ、良いよなあ。セフィロスは」  それはいつも俺の口癖...
*STRAY PIECE

STRAY PIECE(25)【ツォンルー】

25:HOTEL FIRST 305号室   「お…い、何だよこれ…!」 その内容を目にした瞬間、レノの表情は一気に険しくなる。 その変化にマスターは「どうしたんだよ」と心配げに問うたが、メールに釘付けのレノの耳...
*STRAY PIECE

STRAY PIECE(24)【ツォンルー】

24:予想外の連絡       世の中には色んな記念日が存在する、だったら失恋も記念日にすれば良い。 そう、失恋DAYとか――――ネーミングセンスがなくて全く泣けてくるけれど。 「もう1杯よろしく」 ...
タイトルとURLをコピーしました